【USE CASE:バーコード】(第2回)スマホから取得した画像を、商品管理へリンクさせる取り組み

前回の記事

https://www.alxisdata.co.jp/posts/46025061?categoryIds=5501254

では「商品棚や倉庫のバーコードをスマホを使って、できれば広い画角で一気に大量のバーコードを読み取りたい」というようなニーズにRINGが対応可能かどうかを検証しました。


前提として、

①iPhone12mini を用いて、搭載カメラがバーコードを分解できる限界距離を求める

を行ったところ、ハードウェア(カメラ)的にバーコードの分解に必要な最低距離は0.66m以下の距離となることが分かりました。


今回は、続編として

②RINGでの解析 設定した距離で複数のバーコードが映った画像に対し、RINGを適用し効果を確認する、を行ってみたいと思います。


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【背景・目的】

 商品管理を簡素化したい。

 スマホからバーコードを含んだ画像を撮り(※)、商品管理へリンクさせることで実現させたい。

 ※商品の売り場などを想定

 バーコードの読み取りは可能か、検証を行った。


【第2回】

 実用化を想定し、複数のバーコードが映った画像に対して、RINGを適用し効果を評価する。


【結果】

 複数のバーコードが映った画像について、最も距離のあるバーコードにRINGを適用させた。

 画像認識の精度向上できた。(※)

 ※黒白の明暗が強くなった


【補足】

 対象距離

  (奥):90cm

  (中):60cm

  (前):30cm


上⇒適用前   下⇒適用後

【次回予定】

 RING適用前後の画像を取り込み、定量評価する。

 バーコードの認識が可能か、評価する。

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上記の結果から、目視ではオリジナルの画像よりもエッジやコントラストが向上しているように見えます。

ただし、あくまで目視による改善なので、定量的に評価しなければなりません。


次回は定量評価を行ったあと、通常のものと比較してデコード可能か検証するところまで行けたらと思います。